〜 裏打ちについて 〜
書道作品は、和紙に一枚一枚、心を込めて書き上げます。和紙はとても繊細で美しい素材ですが、そのままでは時間が経つにつれてシワが寄ったり、波打ったりすることがあります。
そのため、作品を長く美しく楽しんでいただけるように行うのが「裏打ち(うらうち)」です。
・裏打ちとは?
裏打ちとは、作品の裏に薄い紙を貼り合わせることで、強度を高め、作品を平らに整える伝統的な技法です。
和紙は自然素材のため、墨の水分や湿度、温度の変化で伸び縮みしやすいという特性があります。
裏打ちをすることで形が安定し、作品を長期間きれいな状態で飾っていただけます。
・裏打ちをする理由
保存性が高まる:シワやヨレを防ぎ、作品が傷みにくくなります
見栄えが整う:平らに仕上がることで、墨色の美しさがより引き立ちます
飾りやすくなる:額や掛け軸に仕立てやすくなり、お部屋に合わせて飾っていただけます
・作品のお渡しについて
作品をご購入いただいた際には、基本的に裏打ちを施してからお渡ししています。
大切な作品を、末永く安心して楽しんでいただくためのひと手間です。
なお、商品写真の中には「裏打ち前の状態」の作品もございます。
そのため、写真によっては墨の周りにシワや紙全体の歪みが見えることがありますが、実際にお届けする際には裏打ち済みの作品をお渡ししますのでご安心ください。
・気軽に楽しんでいただくために
裏打ちというと少し専門的に聞こえるかもしれませんが、「作品をきれいに長持ちさせるための和紙のコーティング」とイメージしていただくと分かりやすいと思います。
初めて書道作品を手にされる方にも、安心して暮らしの中で楽しんでいただけるよう、心掛けています。
ご不明な点があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。